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「WEB(瘤内FD)」って何がうれしいの?—看護師さん向け超整理
近年、動脈瘤治療の新たな選択肢として注目されているWEB(瘤内FD)。「名前は聞くけれど、何がそんなに良いの?」と感じている看護師さんも多いのではないでしょうか。WEBは瘤の“中”に留置する瘤内治療デバイスで、母血管に金属が接しない構造が特徴です。そのため抗血小板薬が原則不要、もしくは最小限で済むケースが多く、出血リスクの高い高齢患者にとって大きなメリットがあります。また、適応が合えば手技時間が短く、全身負担の軽減にもつながります。さらにSAH急性期でも使用可能な点は、治療選択の幅を広げる重要なポイント。デバイスを理解することは、観察力と説明力を高め、チーム医療の質を底上げします。
4 時間前


地中海食が脳卒中を予防!?
「食事を変えるだけで、脳卒中リスクが42%下がる」——そんな方法があるとしたら、あなたは信じますか?
脳卒中は、発症すると約7割の方に何らかの後遺症が残るとされ、患者さん本人だけでなく家族の人生にも大きな影響を及ぼします。だからこそ、治療以上に「予防」が重要です。近年、その有効性が科学的に示された食事法が「地中海食」です。
2023年改訂の脳卒中治療ガイドラインでは、地中海食が予防に有効であると明記されました。その根拠となったのが、New England Journal of Medicineに掲載された大規模研究です。2型糖尿病患者8,052人を対象に調査した結果、地中海食を実践した群では、通常食群と比べ、脳卒中リスクが42%、心血管イベントが38%も低下しました。
食事を少し工夫するだけで、これほど大きな予防効果が得られる——これは医療者にとって非常に大きな意味を持ちます。本コラムでは、地中海食の具体的なポイントと、看護師・コメディカルが臨床現場でどのように患者指導へ活かせるかを、わかりやすく解説します。
6 日前


降圧薬は“いつ飲むか”より“どう下がるか”
降圧薬は夜に飲むべき?その常識、本当に正しいでしょうか。夜間血圧が高いと脳卒中リスクが上がることは、広く知られています。そのため、「降圧薬は夜に内服した方が良い」と説明される場面も少なくありません。しかし、約21,000人を対象とした大規模臨床試験「TIME試験」は、降圧薬の内服時間(朝・夜)によって、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベント発生率に差はないことを明らかにしました。一方で、夜間血圧の下がり方には「dipper」「non-dipper」という重要な概念があります。夜間に血圧が十分に低下しないnon-dipper型は、脳卒中や心不全、腎障害のリスクが高いとされています。特に脳神経外科領域では、高齢者や脳卒中既往患者で多く認められ、臨床上の重要な観察ポイントです。では、non-dipperだから夜に内服すべきなのでしょうか。実は、ここにこそ看護師の臨床判断力が問われます。本コラムでは、TIME試験と夜間血圧の知識を結びつけ、「いつ飲むか」ではなく「24時間を通してどう下がっているか」という視点で、安全かつ実践的に降圧管理を考えるポイントを、
2月21日


話題の「痩せ薬」?!
近年「痩せ薬」として注目されているGLP-1受容体作動薬は、体重減少や血糖改善だけでなく、脳卒中を含む心血管イベントのリスクを低下させる可能性が最新の大規模研究で示されている。特に注目すべきは、糖尿病のない肥満患者でも有意な効果が認められた点である。GLP-1は食欲抑制による体重減少に加え、血圧低下、抗炎症作用、動脈硬化抑制など多面的に血管を保護する。さらに基礎研究では脳保護作用も示唆されている。一方で悪心や脱水、サルコペニアなどの副作用への注意も重要であり、看護師による観察と指導が不可欠である。GLP-1は「痩せる薬」から「血管と脳を守る薬」へと位置づけが変わりつつあり、脳卒中医療に関わる医療者が理解しておくべき時代の薬といえる。
1月28日


ドンペリドン(ナウゼリン®)で誤嚥性肺炎を減らせる?
脳神経外科病棟で頻繁に問題となる誤嚥性肺炎。その予防に、消化管運動促進薬ドンペリドン(ナウゼリン®)が関与する可能性を示した臨床研究が注目されています。本コラムでは、「なぜナウゼリンで誤嚥性肺炎が減ったのか」というメカニズムを、看護師の視点でわかりやすく解説します。誤嚥性肺炎は食事中の誤嚥だけでなく、胃内容物の逆流や夜間の不顕性誤嚥が関与することも多く、ナウゼリンによる胃内容排出の改善や嘔吐・逆流の抑制が、誤嚥リスク低下につながると考えられています。また、投与タイミングやQT延長などの副作用管理も重要な看護ポイントです。「ただの吐き気止め」と捉えず、なぜ処方されているのかを理解することが、誤嚥性肺炎予防につながる質の高い看護につながります。
1月17日


2025年高血圧ガイドライン改訂を どう受け止めるか
2025年、高血圧治療ガイドラインが6年ぶりに改訂され、年齢や合併症の有無にかかわらず、目標血圧は「130/80mmHg以下」に統一されました。境界域血圧であっても脳卒中や心血管イベントのリスクが高まることが明らかになり、より厳格な管理が求められています。一方、臨床現場では「下げすぎ」によるふらつきや活気低下、腎機能への影響など、看護師ならではの不安も少なくありません。今回の改訂は、単に数値を下げることが目的ではなく、患者の生活背景や体調変化を含めて血圧を捉える視点が重要であることを示しています。ガイドライン改訂をどう受け止め、看護にどう活かすのか。そのヒントを、現場目線で解説します。
2025年12月20日


脳外科手術は“覗く時代”の終わりへ
脳外科手術は“覗く時代”の終わりへ?
顕微鏡 → 外視鏡へ進む最新トレンド、知っていますか?
脳卒中や頭部外傷が増え続ける今、
脳外科看護の知識アップデートは患者の予後そのものを変えます。
今回のコラムでは、
苑田第一病院 脳神経外科 × NurCe代表 下田健太郎医師 が、
外視鏡手術の最新動向を現場視点で解説!
✔ 姿勢がラク → 術者も看護師も疲れにくい
✔ 教育効果が圧倒的にUP
✔ 低侵襲で小開頭でも深部にアプローチ
✔ コストも“顕微鏡の半額”レベル
✔ デメリットは「慣れ」だけ…?
日本脳神経外科コングレスや学会でも
外視鏡の演題は急増中。
**「顕微鏡だけの時代ではない」**ことが、いよいよ現場でも実感されています。
高齢化社会で増え続ける脳血管疾患。
寝たきりを減らすには、看護の力が不可欠です。
NurCe(一般社団法人脳神経外科看護研究会)は、
脳外科看護の知識向上で“予後を変える医療”を目指しています。
2025年12月13日


急性期脳卒中患者に対する弾性ストッキングは本当に必要か?
\その弾性ストッキング、ほんとに必要?/
急性期脳卒中患者に「弾スト」を装着するのは常識…?
実は、効果がないだけでなく有害事象も報告されています。
ガイドラインでは「推奨度E=行うべきではない」。
でも、DVT予防ガイドラインでは「終日装着推奨」。
――どっちを信じる?
現場で迷うこのテーマ、
NurCeコラムでエビデンスから整理しました。
2025年11月13日


外傷の分野にも血管内治療の波が!?
外傷の世界にも、血管内治療の波が押し寄せています。
注目されているのは——
🧩 慢性硬膜下血腫(CSDH)に対する中硬膜動脈塞栓術(MMA塞栓術)。
これまで一般的だった「穿頭洗浄術」では、再発率10〜20%と報告されてきました(日本脳神経外傷学会, 2023)。
しかし近年、カテーテルを使って中硬膜動脈を塞栓し、再発を防ぐという新しいアプローチが注目を集めています。
2025年10月25日


ICPセンサーは予後を改善しない!?
重症頭部外傷では、頭蓋内圧(ICP)を測るためにICPセンサーを留置 重症頭部外傷では、頭蓋内圧(ICP)を測るためにICPセンサーを留置します。 ICPセンサーの予後改善効果は、 はっきりしていないためランダム化比較試験が ボリビアとエクアドルで行われました。 医学会でもっとも権威の高い雑誌である New England Journal of Medicineに2012年に掲載されています。 重症頭部外傷324例を ICPセンサー群と 画像診断群に ランダムに振り分けて、その効果を検証しました。 その結果、ICPセンサー群と画像診断群で予後は変わりませんでした。 (機能、認知スコア ICP群56点 vs 画像診断群53点) 死亡率も同等でした(39% vs 41%)。 ICU滞在日数も統計学的に同等でした(12日 vs 9日)。 この結果を見ると、 ICPセンサーを留置しても意味がないのではと思われます。 また日本は欧米に比べると、 簡単に頭部CT検査が撮れるためICPセンサーが普及しにくいのかもしれません。 頭蓋内圧を下げる最後の手段である外
2025年9月25日


血栓回収後に血圧は下げなくていいの!?
みなさんは、急性期脳梗塞の患者さんに機械的血栓回収療法(カテーテルを使って詰まった血栓を取り除く治療)をした後、」血圧を下げたほうがいいと思っていませんか? 実は、 これまでの脳卒中治療ガイドラインでは、 「血栓回収後は血圧を140mmHg以下にすることを考慮すべき 」...
2025年4月3日
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