地中海食が脳卒中を予防!?
- 1 日前
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「食事を変えるだけで、脳卒中リスクが42%下がる」
もし、そんな方法があるとしたら——あなたはどう感じますか?
脳卒中は、発症後約7割の方に何らかの後遺症が残るといわれています。
つまり、発症してから治療するよりも、「起こさせないこと」こそが、最大の治療なのです。
その予防に、近年あらためて注目されているのが、
「地中海食」という食事スタイルです。
2023年改訂の脳卒中治療ガイドラインでは、
この地中海食が、科学的根拠をもって脳卒中予防に有効であると明記されました。
本コラムでは、なぜ地中海食が脳卒中を防ぐのか?看護師・コメディカルが臨床でどう活かせるのか?そのポイントを、エビデンスとともにわかりやすく解説します。
脳卒中を発症すると、その約7割の方に何らかの後遺症が残るとされています。
片麻痺、構音障害、嚥下障害、認知機能低下
——これらは、患者さん本人だけでなく、ご家族の人生にも大きな影響を及ぼします。
だからこそ、脳卒中は「治療」以上に「予防」が重要なのです。
今回ご紹介するのは、脳卒中リスクを有意に低下させることが示されている
「地中海食」という食事療法です。
地中海食とは、ギリシャ、イタリア、スペインなど、
地中海沿岸地域で長年受け継がれてきた食事スタイルで、次のような特徴があります。
野菜、果物、全粒穀物、豆類、ナッツを豊富に摂取
油脂は主にオリーブオイルを使用
魚介類を積極的に摂取し、赤身肉は控えめ
ハーブやスパイスを活用し、塩分を控える
この地中海食は、これまでに心血管疾患、糖尿病、がんの予防効果が示されてきました。
さらに、2023年の脳卒中治療ガイドライン改訂では、
脳卒中予防における有効性が改めて注目されています。
その根拠となったのが、
世界的権威を持つ医学雑誌New England Journal of Medicine(NEJM)
に掲載された大規模研究です。
2型糖尿病患者8,052人を対象に、
地中海食群
通常食群
に分けて追跡調査を行った結果、
地中海食群では、脳卒中リスクが42%、心血管イベントが38%低下していることが明らかになりました。
「食事を変えるだけで、ここまで予防効果がある」
——これは、医療者にとって非常に大きな意味を持つ結果です。
まとめ
看護師やコメディカルは、患者さんの生活に最も近い存在です。
その私たちが、「予防」という視点で関われることの価値は計り知れません。
食事指導は、特別な医療機器も、高度な処置技術も必要としません。
それでも、患者さんの未来を大きく変える可能性を秘めています。
「難しそう」「続かなそう」
そう思われがちな地中海食も、
日本の食文化に合わせて、無理なく取り入れる方法はたくさんあります。
大切なのは、完璧を目指すことではなく、少しずつ“選び方”を変えること。
おわり
脳卒中予防は、医師だけの仕事ではありません。
看護師・コメディカルの関わりが、予防の質を大きく左右します。
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