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コラム


脳室ドレナージ管理で「感染を先回りして拾う」
脳室ドレナージ管理で最も注意すべき合併症のひとつが髄膜炎です。しかし脳外科患者では、典型的な症状がそろう前に感染が進行していることも少なくありません。重要なのは、「症状が出てから気づく」のではなく、“変化を先回りして拾う”視点です。
特に注目したいのが髄液データの推移です。細胞数の増加、多核球優位への変化、糖の低下、タンパク上昇などが初期サインになります。ただし大切なのは「異常値かどうか」ではなく、「前日からどう変化したか」を見ることです。軽度の変化でも、連日の推移を見ることで感染の兆候を早期に捉えられる場合があります。
また、発熱や意識レベル低下だけでなく、「なんとなく元気がない」「反応が鈍い」といった微細な変化も重要な手がかりです。さらに、刺入部からの髄液漏やガーゼ湿潤、固定のゆるみなども感染リスクを高めるため、毎日の観察が欠かせません。
脳室ドレナージは脳に直結したラインです。小さな変化を見逃さず、データと臨床所見の両面から評価することが、患者さんを守る感染管理につながります。
5月8日


座りすぎは“静かに進むリスク”
「座りすぎは第二の喫煙」と言われているのをご存知でしょうか。電子カルテや記録業務、カンファレンスなど、気づけば長時間座り続けている場面は多いものです。しかし、この“座りっぱなし”は見過ごせない健康リスクをはらんでいます。長時間座ることで血流は低下し、筋肉の活動量も大きく減少します。その結果、代謝が落ち、血糖や脂質に悪影響を及ぼすだけでなく、下肢の血流停滞による血栓リスクの上昇にもつながります。さらに、1日8時間以上の座位は死亡リスクや心血管疾患との関連があることが大規模研究で示されており、「座りすぎは第二の喫煙」と表現されるようになりました。また姿勢の崩れは首や腰への負担を増やし、肩こりや頭痛など慢性的な不調の原因にもなります。忙しい現場でも、30分〜1時間ごとに立ち上がる、少し歩く、軽くストレッチを行うだけでも身体への負担は大きく変わります。患者さんの健康を支える私たち自身が、まず健康でいるために、“座りすぎない習慣”を今日から始めてみませんか。
4月16日


「WEB(瘤内FD)」って何がうれしいの?—看護師さん向け超整理
近年、動脈瘤治療の新たな選択肢として注目されているWEB(瘤内FD)。「名前は聞くけれど、何がそんなに良いの?」と感じている看護師さんも多いのではないでしょうか。WEBは瘤の“中”に留置する瘤内治療デバイスで、母血管に金属が接しない構造が特徴です。そのため抗血小板薬が原則不要、もしくは最小限で済むケースが多く、出血リスクの高い高齢患者にとって大きなメリットがあります。また、適応が合えば手技時間が短く、全身負担の軽減にもつながります。さらにSAH急性期でも使用可能な点は、治療選択の幅を広げる重要なポイント。デバイスを理解することは、観察力と説明力を高め、チーム医療の質を底上げします。
3月5日
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