あなたの口腔ケアが患者を救う
- 11 分前
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脳卒中患者さんの命と回復を守るうえで、
実は「口腔ケア」は極めて重要な治療の一つです。
「歯をきれいにするケア」
そう思われがちな口腔ケアですが、
脳卒中診療では患者さんの予後を左右する重要な医療行為でもあります。
脳卒中後は、意識障害、嚥下障害、咳反射の低下などにより、
唾液や食べ物、口の中の細菌を気道に吸い込みやすくなります。
これが誤嚥性肺炎です。
急性期脳卒中患者では、約10%前後に肺炎を合併するとされ、
嚥下障害を伴う患者さんではさらにリスクが高まります。
誤嚥性肺炎は、単なる「肺の感染症」ではありません。
発熱や酸素化悪化により
☑️リハビリ開始が遅れ
☑️離床が進まず
☑️入院期間が延び
☑️ADLや予後にも影響します
だからこそ、抗菌薬で治す前に、
まず「起こさない」ことが大切です。
数々の臨床研究では、
脳卒中患者さんに対する
⚪︎早期からの口腔ケア
⚪︎嚥下スクリーニング
⚪︎歯科衛生士を含めた多職種介入
が、肺炎発症を減らす可能性を示しています。
口腔内の細菌量を減らすことは、
誤嚥した時の“肺に入る菌の量”を減らすことにつながります。
口腔ケアでは、患者さんの状態に応じた道具の選択も重要です。
歯ブラシだけでなく、
⚪︎スポンジブラシ
⚪︎舌ブラシ
⚪︎吸引付き歯ブラシ
⚪︎口腔ケアジェル
⚪︎保湿剤
を患者さんの状態に合わせて使い分けます。
特に意識障害や嚥下障害がある方では、ケア中の誤嚥を防ぐため、姿勢調整と吸引準備も欠かせません。
口腔ケアは「清潔ケア」ではありません。
患者さんが肺炎を起こさず、早くリハビリを開始し、一日でも早く回復へ向かうための治療的ケアです。
毎日の口腔ケアは、一見すると小さな看護技術かもしれません。しかし、その積み重ねが患者さんの命を守り、退院後の生活を大きく左右します。
脳卒中診療では、発症早期から口の中を診ることが、回復への第一歩になります。
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